講演概要  8

平成10年度機器・分析技術研究会

講演概要

Since 1998.10.12
電気抵抗測定装置作製および同装置を用いて行った研究成果
大阪大学 工学部 マテリアル科学専攻        川村 良雄
 金属材料の物性を研究する上で相変態を調べることは重要である。相変態を調べる手段として、電気抵抗測定法がある。電気抵抗測定装置は比較的単純、制作費用が安価、操作方法が容易、電気抵抗変化により相変態温度を正確に知ることができる。
 そこで、電気抵抗測定装置を自作し、温度に対する電気抵抗値の変化を測定し変態温度の決定を試みた。正確な電気抵抗値を測定する場合に問題となるのは、測定試験試料の形状、大きさ、表面状態、電流電圧リード線の取付、および測定中に試料表面に結露する水分である。これら事項で電気抵抗の絶対値を求める場合に特に問題となるのが0℃以下で発生する試料表面の水分である。今回は特にこの問題を解消することを目的に装置を設計した。作製装置を用いて研究した結果も併せて報告する。


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